この二日間
特別に用意されたMVだけが流れていました。
過去から現在までの
あらゆるジャンルの音楽が
この日々のために特別に用意された映像とともに流れる。
キュートなポニーテールの女の子は
’60ロックでにこやかに笑って踊る
時代は移り 彼女は
清楚な美女に。
貞淑な妻に。
おおらかな母に。
その年々のクリスマス休暇のなかで輝く彼女。
音楽も 彼女の歴史にあわせ
その時代のメガヒットが
当時の音源で流れる。
そして
最後のシーン。
彼女は
手編みのケープを肩に掛け
暖炉の前に。
ロッキングチェアも 揺れない。
彼女の他 誰もいない家で
クリスマスツリーは輝いている。
しずかな居間で。
老眼鏡を掛け
編み物をしている。
戦死した息子を思い。
クリスマスは キリスト教徒でもない者にとっても
人生に本当に大切なものはなにか
しずかに考える機会をくれる。
湾岸戦争で沸き上がる年に経験した 大切な二日間。
それ以来
昨年の今日を思い出して
人生に本当に大切なものは何かを
考えさせてくれる。
今年はオールスパイスと ナツメグが 少なめでした。今年のアイシングは 知人S氏によります。此処数年、クリスマスにする事は これのみ。