夜明けから深く霧に閉じ込められ温かいしっかりした雨がふっていました。
いちにちじゅう 窓の外をみないときが過ぎて
職場をでれば あかるい月に 路がくっきりみえる夜でした。
職場もより駅まで 湿ったアスファルトが 月明かりにきらきらしていました。
路沿いのブロッコリー畑も 月にきらきら光っていました。
しばらく待つと 電車はやってきました。
ジブンで電車のドアを開ける季節です。ドアを開けて乗車しました。
月は明るく とおい平野のかなたのまるい山の上のほうで 光っていました。
電車のドアをジブンで開けて まっくらの田圃道を歩いて かえりました。
月は明るくて
いつも持っている懐中電灯を点さなくても 道ばたの草がきらきらひかるのも みえました。
宇宙をみているとつよくなれる気がするし 弱いままでいていいとおもえる。
塩っぱい。 宇宙も。