あのヒトはね
TOKIOに 駐留したの
そして なんども 週に何度も
手紙をくれたわ
なんでもないことをね
かいてあるのよ
おおきくて まるいの ひとつ ひとつのアルファベットが
みせてはいただけなかったけれど
きっと
彼女がお好きだった煙草の匂いが沁みていて
繻子のリボンで束ねてあるのです
あのヒトはね
アメリカへ帰ってきたのよ
でも私の傍に還ってきたけれど
ニホンへばかり 手紙を書いていたわ
わたしにではなく。。
それからはね。。。
そして あの人が天国へ行った後私は
ニホンのオトコノコを養子にもらったの 私たちは
こどもにめぐまれなかったの私は。 カミサマが
そう 配慮したのよ きっと。
おあいするといつも
Love Letterの御話をしてくださった。
ティーバッグの紅茶を おいしそうに召し上がりながら。
お茶の葉でも カップでもないのよ。きめては。
話し相手なの。と。これも いつも おなじ言葉でした。